CHRISTIAN ACADEMY IN JAPAN
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SWOW




9年生--キース・ケレス 


9年生のSWOWは高学年に比べてかなりゆったりしたスケジュールで行われますが、それには理由があります。リーダーシップの概念とスキルをまず教え始めること、これが9年生にとってのSWOWの目標です。コミュニケーションをどのように取るのか、話をどう聞くのか、そしてどう処理していくのか、生徒たちには、ひとつひとつ意識的に注意を払って欲しいのです。面白い映画を見ます。でも明確なテーマを決めて選んでいます。ハイキングに行くと状況は厳しくなります。しかし異なる環境下でも、お互いとどのように関わるのかを学んで欲しいのです。課題に直面したとき、建設的な解決法を見い出して欲しいのです。そのために、お互いの意見を注意して聞き、今まで思いつかなかった新たな手段を探って欲しいのです。それぞれが、いつ先頭に立ちリードすべきか、また、いつ引き下がって従うべきかを理解しなければいけません。
 
生徒たちはチームに分かれて様々な競技に参加します。その結果、1週間で生徒同士のきずながとても強まります。しかし、本当にクラスとして一つになるのは、奉仕の活動に携わっているときに、お互いに協力し合うことから生まれてくる一体感を目の当たりにする時です。
高校9年生のSWOWは次の3年間のスタート地点ですから、正しい心構えで始めることは大切です。同時に楽しむことも大切です!

10年生--藤原 裕次郎


10年生のSWOWは、リーダーシップスキルを培う場です。自分が持つ知識や感情と自然界との触れ合いの中で、それを養っていきます。1週間の目標の一つは、仕えるリーダーとしての役割をより深めることです。自分の決断や行動が環境にどのような影響を与えるのかを考えて欲しいのです。
知識の面で言うと、例えば、生徒たちは淡水を採取して、科学的見地からその成分と重要性を調べ、周辺の生き物や植物に及ぼす影響を探求していきます。
感情の面で言うと、生徒同士の信頼関係を深め、自然への感謝の念を深めます。また、生徒たちは、短期、中期、長期の三つの観点からサスティナビリティープロジェクト(環境破壊をしない持続可能なプロジェクト)を、時間をかけて考えていきます。

11年生--ライアン・ポッター


一日中歩いた後に、やっとキャンプする場所に到着し、さあ、夕食だと思っても、家での夕飯のように食事が出てくるわけでもなく、コンビニに行って買うこともできません。だんだん暗くなる中で、 リーダー役の生徒がご飯を作るための指示をするので、みんなが集まります。支度に必要なまな板と材料を持っているのは誰か、人参とじゃがいもを切るのは誰か、コンロの使い方を知っているのは誰か、明日の分の水は十分にあるか、ひとつひとつ確認します。ウィルダネスキャンプでは、生徒たちはCAJの教育目標を実体験しながら学びます。「協力して成果を生み出す」ために皆が作業をしなければ、食べることができません。「誠実に人や物を思いやる」という教育目標もここでは別の意味を持ちます。誰が夕飯のお替りを食べるかを決める時、「誠実に人をいたわる」目標は、疲れて元気が出ないチームメートに多く食べてもらうことで達成できます。朝キャンプ場をきれいにすることも「人をいたわる」ことにつながっていることを学ぶのです。

翌朝、リーダー役の生徒たちは、学んだばかりのオリエンテーション・スキルを駆使して、仲間を次のキャンプサイトまでリードします。でもほんのちょっとした手違いで、無駄に体力を使う羽目になったり、ちゃんと寝られないようなところで野宿するようなことになったりしかねません。リーダーは、先生や他のチームメンバーから、知恵を借りたりアドバイスを受けたりできますが、それは求めて初めて与えられること。きちんと聞いて、実行して初めて意味があります。リーダーたる者は、求める時は「効率的コミュニケーション能力」を持って尋ね、アドバイスを受けるときは「責任感を持って学ぶ者」として聴き、実行するときは「分別をわきまえて思考する者」としてリードします。それが成功の秘訣です。   ウィルダネスキャンプのような体験型学習は、CAJの教育目標はただ壁に貼ってあるだけの標語でも宿題の課題でもないことを、生徒たちが身をもって理解できる機会を提供しています。目標達成に向かって段階を経ながら、生徒たちは真のリーダーとなるべく成長していきます。

12年生--生徒2人の感想


ジョセフ


長崎への修学旅行に行って、僕は日本の初期のキリスト教への深い見識を得ることができました。「沈黙」を読んだ後、殉教や隠れキリシタンについて授業で話し合ったことを、訪れた場所で思い出しながら振り返りました。そこで自分自身の信仰を見つめ直し、新たな感謝の気持ちと励ましを受けることができました。この旅行は、僕たち12年生にとって、信仰について、また今を生きるキリスト教信者として考えさせられる良い機会であったと思います。

マイカ


原爆資料館を見学し、人類がもたらす恐ろしい破壊力に改めて気づかされました。自分が知っていた世界の全てが、その時を境に全て消滅してしまう、自分の家、自分の属する場所と人が全て跡形もなく消えてしまうことを想像することはとても困難でした。これをただの史実としてではなく、それを超えた意味を理解しようと努力しましたが、どうしても自分と直接結びつけることができず、挫折感さえ覚えました。しかし、人間の行動が何を引き起こすのかに目を向けることも、世界でキリストのために仕えることだと気づいた時、自分が捉えることのできた史実こそがとても大切だと理解できました。

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